ブログ|練馬区練馬で歯科・歯医者をお探しの方は練馬三丁目とおやま歯科まで

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2019年2月4日

早いものでもう2月になりました。

おかげさまで練馬三丁目とおやま歯科も開院して7か月が経ちました。

そこで今まで当院を受診された皆様が実際に受診された時の理由などを振り返ってみました。

受診された理由は様々でしたが、最も多かったのが『悪いところがないか検診をして欲しい』でした。

そして次に多かったのが、『すでに痛いところや気になるところがあり困っているので診て欲しい』、

『銀歯が嫌なので外して欲しい』などでした。

また『義歯が合わないので作って欲しい』、『歯ぎしりや食いしばりで困っているのでマウスピースを作って欲しい』

などの相談も多かったです。

そして治療を進めているうちに、『最初の時は言わなかったが実は口が乾くので困っている、最近食べ物の味が

よくわからない、口臭が気になる』という相談をわりとよく受けるようになりました。

これは口腔乾燥症、いわゆるドライマウスというものですが、唾液の分泌が減少又は停止し、

結果口腔内が乾燥することにより唾液のバリアが失われ、細菌が繁殖することにより虫歯や歯周病の進行悪化、

口腔粘膜の炎症、乾燥による舌萎縮や味覚障害など他様々な症状をひきおこします。

原因としては、ストレスや加齢、歯列不正、鼻腔疾患、糖尿病や膠原病の全身疾患、投薬治療や

ガンのX線治療などいろいろなものがあります。

そしてドライマウスの治療になりますが、唾液腺のマッサージを行ったり、酸味のあるものを摂取して

唾液の分泌を促しますが唾液の分泌は一時的なもので長続きしません。

重症の方は唾液分泌を促すお薬を処方してもらうケースが多いですが、薬はできるだけ飲みたくない。

ドライマウスは切実です。ご飯は美味しくないし、乾燥で口の中は口内炎が出来たりヒリヒリしたり。

人と会話をすることもままならない。口を湿らせるために常に水を持ち歩いている。

そこで実際困っている皆様にやっていただきたいことがあります。

それは昆布水を作って口に含む、です。

昆布に含まれるうまみ(グルタミン酸)が舌にある味覚受容器の味蕾に取り込まれると唾液分泌反射が起こります。

酸味を摂取した際の唾液分泌反射は数分ですが、うまみを摂取した場合には唾液分泌が22分以上続くことが

わかっています。

しかもうまみを摂取した際に分泌される唾液は粘性があり、乾燥しづらく、口内に長く留まっていますので

乾燥状態の改善が見込まれます。

この昆布水を少なくとも一日に10回以上、1回に30秒間、お口に含むだけです。

含んだ昆布水はそのまま飲んでも良いですし、捨てても構いません。

コツはできるだけ長い時間口の中に含み続け、昆布水のうまみをじっくり味わうようにしてみて下さい。

そうすることにより舌の味蕾にうまみがたくさん触れ続け、唾液の分泌量が少しづつ増えていきます。

この方法を2週間ほど続けていくことでドライマウスの方の8割弱の方が症状の改善が実感できたという報告があります。

昆布水の作り方はとっても簡単です。

まずダシ用の昆布をよく洗い、40g程度を細切りにし、500mlのペットボトルに水500mlと一緒に入れます。

この時にお湯ではなく必ず水を使うようにして下さい。

水を使うことで昆布水にとろみがつき保湿効果が生まれます。

これを一晩(6時間程度)置いておくだけで昆布水が出来上がります。とっても簡単ですよね。

ただし作った昆布水は必ず1日で使い切って下さい。

夏場は暑いので、必ず冷蔵庫で作って保管して下さい。

ドライマウスでお困りの方、またご友人、ご家族でお困りの方いらっしゃいましたら是非一度お試し下さい。

※昆布にはヨウ素や塩分が含まれていますので、甲状腺疾患のある方や、ナトリウム摂取制限のある方は必ず主治医と相談して下さい。

 
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