2020年12月11日
CO₂センサーを設置して常に換気状態をモニタリングしています。
こちらは実際の診療室内での数値です。
練馬三丁目とおやま歯科では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)院内感染対策として
常時窓を開放して換気を行っていますが、先月からは室内にCO₂センサーを設置し、
空気中のCO₂濃度を実際に測定し適切な換気がなされているか常にモニタリングを行いながら診療を行なっています。
現在、厚生労働省は換気の基準として建築物衛生法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)に基づく
空気環境の基準としてCO₂濃度を1000ppm以下にすることと定めています。
また厚生労働省では11月11日、各府省庁担当課にあて『寒冷な場面における感染防止対策の徹底等について 』
周知を行うよう通知を出しています。
COVID-19について厚生労働省『(2020年11月時点)新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識 』
当院では11月からCO₂センサーを設置し、CO2濃度を実際に計測してみたところ、
厚生労働省の推奨する換気の基準であるCO₂濃度1000ppm以下を大幅に下回っている状態でしたが、
曜日や時間帯で数値の変動がないかモニタリングをずっと続けました。
その結果、診療を行う診察室で平均600〜700ppm前後、
受付で500〜600ppm前後の数値で推移しているのが確認出来ました。
受付のCO₂濃度でだいたい600ppm前後です。
こちらは医院の外の看板に朝9時から10分間置いた後の数値です。通常屋外は400ppm前後らしいですが、人と車の往来の多い時間帯が影響してか高めに出ていました。
こちらは実際の診察室内での数値です。
実際、測ってみてわかったんですが、CO₂濃度の数値は毎日一定しているわけでなく
その日の風向きや風力で変化しますし、人の出入りが多い時間帯には数値は容易く上昇します。
それでも800ppm台で止まり、5分ぐらいすると600~700ppmあたりに落ちています。
900ppmを超えることはありませんでした。
CO₂センサーによるモニタリングの結果、練馬三丁目とおやま歯科の院内のCO2濃度は
厚生労働省の推奨する換気の基準1000ppm以下を大幅に下回った状態が保たれていましたので
換気の状態は良好といえます。
このように今までは換気が正しくされているかどうか全くわかりませんでしたが、実際にCO₂センサーで
CO2濃度の測定を行うことにより数値で可視化され換気の状態が誰の目からも明らかになりました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防ぐ上で大変有用で説得力があります。
ただCO₂濃度の数値はあくまで換気の状態を示す基準の一つにすぎませんので
過信は禁物です。
またせっかく換気が出来ていても空調設備やエアコンの内部が
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に汚染されていたりすると
その汚染されたエアコンからの空気による感染の可能性も否定できません。
当院では待合室や診療室のエアコンにSARSや鳥インフルエンザウイルスを
99.99%不活化をするバイオ抗体フィルターを装着しています。
これによりエアコンから出る空気による感染のリスクを
極力排除しておりますので皆様どうか安心してお過ごし下さい。
詳しくは当院の院内感染対策について②~空調編~をご参照ください。
また院内設備の清掃につきましては当院の院内感染対策について①に詳しくあります。
練馬三丁目とおやま歯科では来院される全ての皆様に安心して診療を受けていただけるように
今後もCO₂センサーで常に換気のモニタリングを行い、安心安全な診療環境を
徹底的に追及していきたいと思っています。